1999年1月、それまで「最強」の称号を欲しいままにしてきたBCNR33GT-Rのスペックを遥かに凌ぐ性能をもって、BNR34GT-Rは生まれました。パワーユニットはBNR32から引き継がれてきた名機「RB26DETT」を更にリファインし、最高出力は当時の国内自主規制値280psに抑えられているものの、トルクは40.0kg-m、リッターあたり15.6kg-mと当時の国産エンジン最強スペックを誇りました。また、トランスミッションはゲトラグ社と共同開発した6速マニュアルを採用しています。ボディサイズもBCNR33と比べダウンサイジングが図られ、運動性能を大幅に高めました。しかし2002年8月、排ガス規制のため惜しまれつつ生産を終了し、その歴史に幕を閉じています。