1989年に登場したZEPHYRは、レーサーレプリカブーム全盛期にカウルのない懐古的なネイキッドスタイルを纏い、過熱したカタログスペック競争やユーザーのバイク選定の考え方に一石を投じた名車です。空冷4サイクルDOHC4気筒エンジンを搭載し、メガホンタイプの集合管を採用した姿は、Z400FXから受け継がれた系譜を思わせます。当時のレーサーレプリカ全盛期での登場にもかかわらず、他と比べない、他と競わないスタイルが大ヒット。後のネイキッドブームを巻き起こし、後に750ccモデルと1100ccモデルが登場しロングセラーとなりました。